こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『百年かぞえ歌』大崎梢

2025-02-09 19:59:08 | 読書感想
 
神奈川県南西部、伊豆半島の付け根に位置する里海町の町役場に勤める坂口由佳里。
彼女の勤務中に群馬県警の捜査員2人が地元出身の小説家・貴地崇彦の手紙、多分葉書を探しに生家館にやって来た。
理由は捜査上のことなので話せないと言うが、生家館の本館にあたる文学館の副館長が調べたところでは群馬の山中で見つかった男性の遺体のポケットに、貴地先生からの葉書が入っていたらしい。

さらに先生と昔関係があったと噂のあった、仲村艶子さんまで乗り込んできた。
生前、彼がやり残したと言いつつ内容までは明かさなかった秘密ではないかと言うのだ。
しかも由佳里を助手として指名して。

葉書に書かれていたかぞえ歌から百年前に隠された秘密が解き明かされていく様は、時に主人公たちの危険にハラハラさせられながらも大変興味深く読めました。
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『カブキブ!<5><6>』榎田ユウリ

2025-02-07 19:39:11 | 読書感想
 
 
2年目の文化祭での予定演目は『毛抜』
「・・・なんじゃそれ?」
しかも、大きな毛抜が踊ったりするらしい。

役者も足りず予算もすでにオーバー?
演劇部との確執もなかなか解消できない。
さらに公演予定だった場所が使えないという三重苦。

何というか、善きにつけ悪しきにつけすべてが青春ですねえ。
さらにさらに6巻ではいっそうの波乱!どうなる7巻⁉
というところで続きを楽しみにしつつ、今回はここまで♪
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『カブキブ!<3><4>』榎田ユウリ

2025-01-28 20:08:53 | 読書感想
 
 
文化祭での「三人吉三」は大盛況。
そして次の舞台になるのは、新入生歓迎会。
演目は部員数を考えて「白波五人男」
キャストはほとんど決まったが、黒悟の中で気になる人物がいて・・・。

3巻ではいつもの(?)メンバーで演じられより盛り上がりますが、4巻ではまた違った趣向となり大受け。
まあそれはいいのですが、どうも毎回トラブル続き。
小説だからと言ってしまうのは簡単ですが、4巻のトラブルの根が深そうでこのまま諦めてはくれそうにない予感がします。
とはいえ、黒悟くんはまだまだ歌舞伎同好会を盛り上げていきそうですね。
楽しみです。
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『ビブリオフォリア・ラプソディ』高野史緒

2025-01-17 20:18:30 | 読書感想
 
本をテーマにした短編集。

まずは新刊を出せば誰もがある程度の本は読んでくれる世界。
まるで作家や本好きには夢のような世界と思いきや・・・。
とても怖くて悲しい世界でした。

どの物語も幻想的で、心の奥深くに潜っていくような話です。

特に心に残るのは、亡き祖母にもらったお守りに願いをかけた少女のその後を描いた「詩人になれますように」
また、広大なのかダンジョンなのかどこまでも奥深くに探検していけそうな古本屋で古本を探索していく「本の泉 泉の本」も、楽しくも怖い内容でした。

どちらかと言えば闇の世界かもしれませんが、そういうものがお好きな方には強くお勧めします。
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『カブキブ!<1><2>』榎田ユウリ

2025-01-14 19:52:24 | 読書感想
 
 
以前から気になりつつも何となく読むきっかけというか、縁が無くて後回しになっていたこのシリーズ。
最近、SNSで紹介されたので読んでみました。

主人公は来栖黒悟。
祖父の影響で歌舞伎好きに育った。
そこで高校入学早々、担任に演じる方の「カブキブ」設立を願い出る。
観る方ならともかく、指導者がいないからとか様々な理由から許可が出ない。
しかし同好会なら5人集まればと許しが出たので、あちらこちらの目ぼしい生徒に声をかけ、色々ともめながらも始めることが出来た。

困ったことにお披露目では黒悟が熱中症で倒れ、文化祭でも一波乱。
予定では3巻で本格的な歌舞伎としての大舞台が観られるはずだが、さて?

黒悟が心底歌舞伎が好きで、みんなとその楽しさを分け合いたいと思っているからこそ、この同好会を立ち上げることが出来たのでしょうね。
読んでいてもワクワクします。

私自身は一度だけ3階席でイヤホンガイドをおともに拝見しましたが、台詞回しが聴き取りにくいのが難です。
ただ、落語が元ネタの「文七元結」は聴き取れたので、古い演題が聴きづらいのかもしれません。

この話で出てきた「三人吉三」も面白そうです。見栄を決めるところが格好いいんでしょうねえ。
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