銀河堂書店文庫担当の書店員だった月原一整が、ある事情から書店員を辞めざるを得なくなり、しばらく休んでいた。
そこで、以前から付き合いがあり、行きたいと思っていた桜野町の小さな書店・桜風堂書店を訪れることにした。
実は店主とブログを縁にしてメールのやりとりをしていたのだが、訪問のメールをしたところ、入院していることが分かったのだ。
風早の街から5時間もかかるその町の病院を見舞ったところ、辞めた事情を聴いた店主は、入院の間、桜風堂書店の采配を任すと依頼してきた。
一方、辞める前に一整が目をつけており、残る書店員たちにあとを頼んでいた新刊の販促を、銀河堂書店ばかりかテナントとして入っているデパートまでが後押しすることにしてくれた。
果たして、一整は桜風堂書店の采配を引き受けるのか?また、彼の心残りだった新刊は隠れた名作であるのか?
書店員の横のつながりや、本を愛する気持ちが心地よいところはありますが、逆に、変な正義感を振りかざす人々が多く現れるエピソードもあり、特に、匿名性の高いネットではなおさら、自戒しなければとも思わされました。
友情や恋心、肉親の情などの温かな人間関係ももちろんですが、失われた愛情やすれ違う人間関係など、色んな思いを味わわせてくれる物語でした。
そこで、以前から付き合いがあり、行きたいと思っていた桜野町の小さな書店・桜風堂書店を訪れることにした。
実は店主とブログを縁にしてメールのやりとりをしていたのだが、訪問のメールをしたところ、入院していることが分かったのだ。
風早の街から5時間もかかるその町の病院を見舞ったところ、辞めた事情を聴いた店主は、入院の間、桜風堂書店の采配を任すと依頼してきた。
一方、辞める前に一整が目をつけており、残る書店員たちにあとを頼んでいた新刊の販促を、銀河堂書店ばかりかテナントとして入っているデパートまでが後押しすることにしてくれた。
果たして、一整は桜風堂書店の采配を引き受けるのか?また、彼の心残りだった新刊は隠れた名作であるのか?
書店員の横のつながりや、本を愛する気持ちが心地よいところはありますが、逆に、変な正義感を振りかざす人々が多く現れるエピソードもあり、特に、匿名性の高いネットではなおさら、自戒しなければとも思わされました。
友情や恋心、肉親の情などの温かな人間関係ももちろんですが、失われた愛情やすれ違う人間関係など、色んな思いを味わわせてくれる物語でした。