明るい茶虎の雄猫・みかんは、髪結いのお香に育てられ、もうすぐ二十年経とうとしていた。
お香によると、占い師だった亭主の同業者・和楽から、猫又になりそうな筋の良い猫なので大事にして欲しいと頼まれ、みかんをもらったのだという。
しかし、お香は二十年を待たずに亡くなってしまい、長屋の人々にも、みかんが喋れることから猫又になってお香を取り殺したと勘違いされてしまう。
人に追い回されて逃げているところを、猫又の兄貴分だという加久楽に助けられ、猫又の里に入るための学び舎・猫宿に連れて行かれる。
さらにそこでも、過去の英雄”猫君”の再来という猫が新米の中にいるという噂があったために、無法をする連中もいて、新米猫又たちは怖い思いをする。
ようやく学び始めても、新米たちそれぞれが所属する六つの陣が彼らを粗末にするのに耐えられず、みかんが中心となって、陣に勝負を挑むこととした。
猫又の里の陣がいつまでもいさかいを辞めないから、新米たちも苦労しますよね。
まあ、その中で彼らなりに自分たちの処遇を良くするために知恵をしぼって戦うところが面白いし、素敵です。
本来なら、多勢に無勢とあきらめそうなところですが、若さゆえの怖いもの知らずも手伝っているんですかねえ。
江戸の歴史にからめたり歴史的有名人が猫又だったりと、茶目っ気があり、他作品からのゲストも登場したりと、遊び心のある面白い物語です。
お香によると、占い師だった亭主の同業者・和楽から、猫又になりそうな筋の良い猫なので大事にして欲しいと頼まれ、みかんをもらったのだという。
しかし、お香は二十年を待たずに亡くなってしまい、長屋の人々にも、みかんが喋れることから猫又になってお香を取り殺したと勘違いされてしまう。
人に追い回されて逃げているところを、猫又の兄貴分だという加久楽に助けられ、猫又の里に入るための学び舎・猫宿に連れて行かれる。
さらにそこでも、過去の英雄”猫君”の再来という猫が新米の中にいるという噂があったために、無法をする連中もいて、新米猫又たちは怖い思いをする。
ようやく学び始めても、新米たちそれぞれが所属する六つの陣が彼らを粗末にするのに耐えられず、みかんが中心となって、陣に勝負を挑むこととした。
猫又の里の陣がいつまでもいさかいを辞めないから、新米たちも苦労しますよね。
まあ、その中で彼らなりに自分たちの処遇を良くするために知恵をしぼって戦うところが面白いし、素敵です。
本来なら、多勢に無勢とあきらめそうなところですが、若さゆえの怖いもの知らずも手伝っているんですかねえ。
江戸の歴史にからめたり歴史的有名人が猫又だったりと、茶目っ気があり、他作品からのゲストも登場したりと、遊び心のある面白い物語です。