こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

(ネタバラシ注意※)『ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー』石川宗生 小川一水 斜線堂有紀 伴名練 宮内悠介

2022-12-08 20:24:59 | 読書感想
 
既存の歴史のある1つを変えてみたら、その後の歴史はどう変わるのか?

石川さんはイタリアに踊る奇病を流行らせ、宮内さんは1960年代に日本にSNSを使わせ、斜線堂さんは平安時代に“詠訳”という文化を入れるなど、なかなか不思議な事になっています。

ん~どうですかねえ?
ある話では、昔の人々がロック音楽をすんなり受け入れていますが、ベートーヴェンの時代でさえ彼の曲が騒音と思われたのに、受け入れられますか?庶民だからかなあ?

またSNS・・・当時の作家さんたちへの宮内さんの思いも含まれているのか、それがどういう方向性なのか、とても気になりました。フィクションなんだから作者の個人的な気持ちは入ってない!と考えるのもありますがね。

“詠訳”についても当時の日本人は、今よりは外国語への抵抗感が少ないように思えるのですが。
まあ個人差がありますよね?

さらに災害に強くするとか、ジャンヌ・ダルクに人生を繰り返させるとか、皆さん、良きにつけ悪しきにつけ、思いがけない発想で描いていらっしゃいます。

私の好みとしては、斜線堂さんと小川さんの物語が良かったです。
コメント
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