森鴎外の「舞姫」のエリスのモデルとして語られてきた鴎外の恋人エリーゼ。
様々な説があっても悪く言われる事が多いと感じるエリーゼの本当の人物像を、彼女の記録を調べる事で明らかにしていこうとされています。
ここであまりはっきりと書かない方がいいと思いますが、この本を読む限りではエリーゼが騙されて追い返されたようで。
鴎外自身も彼女を追いたかったようですが、留学させてもらった国への恩義と、自ら学びながら彼を教育し育ててくれた母や家族を捨てられなかった様子。
そして鴎外と心ならずも分かれて母国に戻ったエリーゼがどのような人生を送ったのかを、六草さんが多くの教会や州立公文書館など、様々な役所を巡って調べていらっしゃいます。
時にはそこの役人の無駄話に付き合わされたあげく、時間だからとろくに調べさせてもらえなかったというような妙な苦労もなさっています。
あ、そうそう。
鴎外のファンの方に重要な情報として、ベルリンの鴎外記念館は実際に鴎外が住んだ住まいではないという内容が記載されています。
本当は元の住まいを記念館にしたかったけど、住人がおられたので出来なかったとか。
伝言ゲームで、いつの間にかベルリンのスタッフも元住居と思い込んでおられるようです。
まあ似たようなところではありますので、実際の間取りを想像しつつ雰囲気を味わわれるといいと考えます。
なかなか興味深い本でした。
様々な説があっても悪く言われる事が多いと感じるエリーゼの本当の人物像を、彼女の記録を調べる事で明らかにしていこうとされています。
ここであまりはっきりと書かない方がいいと思いますが、この本を読む限りではエリーゼが騙されて追い返されたようで。
鴎外自身も彼女を追いたかったようですが、留学させてもらった国への恩義と、自ら学びながら彼を教育し育ててくれた母や家族を捨てられなかった様子。
そして鴎外と心ならずも分かれて母国に戻ったエリーゼがどのような人生を送ったのかを、六草さんが多くの教会や州立公文書館など、様々な役所を巡って調べていらっしゃいます。
時にはそこの役人の無駄話に付き合わされたあげく、時間だからとろくに調べさせてもらえなかったというような妙な苦労もなさっています。
あ、そうそう。
鴎外のファンの方に重要な情報として、ベルリンの鴎外記念館は実際に鴎外が住んだ住まいではないという内容が記載されています。
本当は元の住まいを記念館にしたかったけど、住人がおられたので出来なかったとか。
伝言ゲームで、いつの間にかベルリンのスタッフも元住居と思い込んでおられるようです。
まあ似たようなところではありますので、実際の間取りを想像しつつ雰囲気を味わわれるといいと考えます。
なかなか興味深い本でした。