こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『新たなる敵はじめました』神坂一

2015-10-15 19:39:55 | 読書感想
十一の銀河、五百八の惑星と種族を併呑し、いまだ勢力の拡大を続ける帝国、マズガミア。
機械生命体であるラーヴァキアは、新参ではあるが、その幹部である。

その彼が次の侵略目標となる惑星で発見したのは、魔女っ子同士の戦い・・・というか、ラーヴァキアから見ればお遊戯だった。
あまりのお粗末さに介入しようとしたところ、魔法の国ファンシーラのリファに、おかしな場所に引きずり込まれた。
問答無用でマズガミアに帰され征帝ギナザに聞かされたのは、かつてマズガミアはファンシーラに『ボロクソ』『けちょんけちょん』に敗れ、それ以来、従うことになったということだった。

今回、魔女っ子たちにいらん手出しをしたラーヴァキアは、『新たに現れた謎の敵』候補として人間に化けて、普通に暮らすことになった。

昔、異形のモンスターが人間の美女を美しいと思ったり、さらったりした理由がここで明かされます(笑)。
そっかー、モンスターたちも苦悩していたんでしょうねー。
あと、この物語はここで完結らしいのです。
幅木一新ことラーヴァキアと美幌鳴実ことメイミがそうなるだろうなと薄々感じていて、実際ここまできて、それで終わりというのは酷だなとも感じました。
ラーヴァキアが、中二の人間の心の起伏の激しさに苦悩するところをもっと読みたいです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『怨讐星域Iノアズ・アーク... | トップ | 来年の手帳 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書感想」カテゴリの最新記事