芦辺拓さんの『少女探偵は帝都を駆ける』を読みました。
時は昭和十年、大恐慌をくぐり抜けた日本の都市が、とてつもない消費文化に酔いしれた時代。
大阪有数の繁華街、千日前ほか市内各所にあるレストラン・カフェー《ヒラタ》の長女・平田鶴子と
仮名文字新聞の記者・宇留木昌介が、商都・大阪と帝都・東京をまたにかけ、
様々な事件を解き明かしていく。
初っ端から、かのエノケン氏が事件の立役者として登場するところに度肝を抜かれ、
路地裏のテーブルにフルコースが現れるは、レコードの録音スタジオの密室に、
被害者の消失と、謎のオンパレードに翻弄されます。
しまいには、修学旅行の車窓から、並走する特急列車で取っ組み合う男達を目撃してしまうところは、
クエスチョンマークの花盛り。
少女時代のはかなさ、きらめきと共に、それをしのぐ鶴子の頭脳の冴えが、読者をうならせてくれます。
面白かったです。
時は昭和十年、大恐慌をくぐり抜けた日本の都市が、とてつもない消費文化に酔いしれた時代。
大阪有数の繁華街、千日前ほか市内各所にあるレストラン・カフェー《ヒラタ》の長女・平田鶴子と
仮名文字新聞の記者・宇留木昌介が、商都・大阪と帝都・東京をまたにかけ、
様々な事件を解き明かしていく。
初っ端から、かのエノケン氏が事件の立役者として登場するところに度肝を抜かれ、
路地裏のテーブルにフルコースが現れるは、レコードの録音スタジオの密室に、
被害者の消失と、謎のオンパレードに翻弄されます。
しまいには、修学旅行の車窓から、並走する特急列車で取っ組み合う男達を目撃してしまうところは、
クエスチョンマークの花盛り。
少女時代のはかなさ、きらめきと共に、それをしのぐ鶴子の頭脳の冴えが、読者をうならせてくれます。
面白かったです。