こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『たぶんねこ』畠中恵

2014-10-25 20:01:25 | 読書感想
長崎屋の体が弱い若だんなが主人公の、「しゃばけ」から始まるシリーズです。

今回、珍しく若だんなが二月、病に罹らなかったものだから、妖かしで兄やである手代の仁吉と佐助は、若だんなに、半年間病気に罹らないよう細々とした約束をさせた。しかし、事件の方が若だんなを放っておかないようで・・・。

大貞の親分が、若だんなを含む大店の跡取りが一人でどれだけ稼げるのか競争させたり、そこで味をしめた親分があることで稼ごうとしたり、栄吉が手を焼く後輩たちの悪さを諌めたり、記憶喪失になった兄やを若だんなたちが探したり、神の庭から江戸へ戻りたがる幽霊の月丸を若だんなが世話したりと、忙しい毎日。

果たして、若だんなは半年間病に罹らずにすむのか?

タイトルの意味をつかみかねていたのですが、なるほど、わりとストレートでしたね。
あと、若だんなが絵を描くのが上手だとは思いませんでした。
少しずつでもいいから、若だんなが丈夫になって日常生活を営めるようになってほしいものです。
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『しらさぎ看護大学恋愛カルテ』山本渚

2014-10-23 19:33:49 | 古典芸能
大好きな幼なじみの秀ちゃんが妹と付き合い始め、傷心の芦田花は、その思いを忘れるために勉強にのめり込んだ。
おかげで、目標の看護学校どころか看護大学を目指せるほど、成績が上がった。
そこで花は、秀ちゃんに会わなくてもいい四国の「しらさぎ看護大学」に進学を決めた。

合格した大学のほとんどが女生徒だったが、三人だけ男子生徒がおり、その中でもイケメンの自称害虫・山口誠二に気にいられてしまった。
失恋したばかりで、そんな気になれない花だったが・・・。

花が、何事も直球ど真ん中な女の子だということもあって、失恋の思い以外では、爽やかな印象のラブストーリーです。
ただ、陰湿なライバル(?)はいますけど。

二年前の作品なのに、今頃読んでいます。
面白かったです。
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『ビブリア古書堂の事件手帖5~栞子さんと繋がりの時~』三上延

2014-10-21 19:35:09 | 読書感想
古書に関する情報誌『彷書月刊』をあちこちの古本屋に売っては買い戻す女性の目的。

父親と仲違いしている少年が売りとばした『ブラック・ジャック』第四巻に秘められた思い。

栞子さんがビブリア古書堂への出入りを禁じた男性が、不仲だった兄に生前譲り渡したいと言われたという本。

五浦大輔の思いと栞子さんの思い。
栞子さんの母の本音。
全てがうまく回れば、ハッピーエンドになりそうなのですが。

母親・智恵子は、なぜ大輔のことを快く思わないのでしょうか?
思い当たる面は少しありますが、謎が深まります。

購入してから半年以上経ってしまいました(^^;)
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『少年舞妓・千代菊がゆく!十六歳の花嫁』奈波はるか

2014-10-20 19:32:40 | 読書感想
『少年舞妓・千代菊がゆく!』のマルチエンディング第二弾です。

本当は男である千代菊が結婚?
楡崎の嗜好を変えないと無理だと思っていました。
それを乗り越えられたら、養子縁組という方法で身内になることはできるかもしれません。

ただ、奈波さんは、そうは考えられなかったようで、かと言ってSF的手法は使われませんでした。
まあ、似たり寄ったりかもしれませんが、古典的手法でしたね。

少し、寂しさの残る結末でした。
番外編がたくさんあり、少し希望は持てました。
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『さいとう市立さいとう高校野球部 甲子園でエースしちゃいました』あさのあつこ

2014-10-19 19:31:44 | 読書感想
今回、さいとう高校野球部が春の甲子園に出場することになりました。

ピッチャーの山田勇作くんは、ついつい肩に力が入りすぎてしまうので監督の勧めもあって、福引で一泊旅行が当たった鳥取県東伯郡の羽合温泉にやってきました。
正直、野球よりも温泉が好きな勇作くんは、果たして甲子園でどのような活躍を見せるのでしょうか?

部員が個性的な上に監督が風変り、練習も少し変わっているチームです。
勇作くん一人称なので、話が横道にそれるやら、心の声で漫才するやらで、なかなかにぎやかな物語でした。
でも、変わっているようで、監督はよく見ているんですよねー。

気になるのは、影の薄い前田さんじゃない印象の薄いチームメイト。
やはり、幽霊なのでしょうか?
次巻を期待しています。気にする方向性が違いますか?
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