こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『CAボーイ』宮木あや子

2020-11-07 19:43:55 | 読書感想
 
外資系ホテルに勤める高橋治真は、航空会社NALの客室乗務員中途採用募集に応募した。
今回が、性別的に男性優遇を匂わせ、適正いかんによっては希望の部署への異動も可能という採用方法を窺わせる内容だったから。
実は治真は、一度は諦めたもののNALのパイロットを目指していたのだ。

諦める原因となった治真の過去の痛手だけでなく、彼の友人までもが同じような理不尽な目に遭いそうになっているところは、どうにか助ける方法はないものかという無力感と苛立ちを覚えました。

もちろん、そういうシリアスな部分ばかりでなく、CAの仕事も興味深く、日常の友人関係・恋愛模様も面白く読めました。
また、あとがきによると、今回のコロナウイルスによる状況の変化によって、いくらか内容も書き直したようです。
早くこの状況が過去の苦労話となる事を願って止みません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020年11月2日(月)14:00 博多・天神落語まつり「東西会長の会」in JR九州ホール

2020-11-02 20:56:34 | 落語
今日の昼間は、JR九州ホールで開催された博多・天神落語まつりの「東西会長の会」を聴きに行ってきました。

前座ですと仰りながら話を始められたのが、柳家喬太郎さん。
ご自分だけ会長じゃないと仰りつつ、胡坐をかいたり横になろうとされたりすねたようになさったりと、さすが客の心をつかむのが上手いです。
噺は新作で「同棲したい」という演題と、昇太さんが後から仰っていました。
50代の夫婦のご主人が、子どもも自立して以前からやりたかった事を実行するお話。
何やっているんだか(苦笑)

続いては、柳亭市馬さん。
「富久」を演って下さいました。
酔っ払いぶりがいいですよね?

仲入りが15分ありまして、笑福亭仁智さん。
上方の方で、なさったのは老人病院の話と仰っていましたが、演題は、今のところ分かりません。
コロナ対策で、会場ではなく後日、落語まつりのサイトで発表されるそうです。

トリを飾る春風亭昇太さんは「不動坊」
おや?古典で来ましたね。
昇太さんの場合、お嫁さんをもらう男性のはしゃぎっぷりが可愛いんですよ。
もちろん、嫉妬のためにその男性を怖がらせようとする長屋連中も面白いのですがね。

今回、初めから仁智さん以外は好きな噺家さんだという事もあって、とても嬉しかったです。
もちろん、仁智さんも面白かったですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする