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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

転落弁護士・私はこうして塀の中に落ちた・・・(読書感想文)

2011-04-02 | インポート
昨日の「サッカー」が身体に効いたのか「筋肉痛」~~~(苦笑)。

で・・、
午前中にお買い物を済ませて、午後は「読書三昧」の時間を過ごしました。

暇つぶしになれば・・と思って、本棚にあった「単行本」の中から手に取ったのは、

「転落弁護士・私はこうして塀の中に落ちた」内山哲夫 著

「警視庁出身の元弁護士による告白ノンフィクション」という見出しに「おもしろそう・・・」と、読み出しました。
単なる「異界へののぞき趣味的な獄中記だろう」と思っていたのですが、途中から止められなくなりました。

この本を書いた著者の意図が、とても分かり易く書かれていました。


『弁護士という仕事は、裁判所や検察庁、警察署という、善良なる一般市民には無縁な役所が土俵だということ。
そのために、ヤクザ・高利貸し、ブローカーといった人たちとのかかわりを持つことが多くなります。
その人たちは、自分の代理人である弁護士を意のままに使おうとして、お金や女性を使って、甘い罠をしかけてくるのだそうです。

若い弁護士の多くの方が、目の前の収入や、甘い女体に目がくらみ道を踏み外すことも多いのだと・・・。
そういう若い弁護士たちへの「反面教師」となるための手記だということ』

『我が国の刑務所における懲役囚の処遇の現状を正確に世間に報せること。
つまり、弁護士の多くは、刑務所は人権侵害の温床、あるいは地獄と決め付けているようなのです。
刑務官に対しても、懲役囚を日常的に虐待している鬼のような人たちという偏見を抱いていました。
(世間一般の人たちも、多分そうだと思います)。
が、実際に服役した著者は、それが大変な誤りであったことを記しています。
罪を犯した人たちを更生させようと日々、悪戦苦闘している若い刑務官に目を向けるべきだということ』

なんだか、想像もつかない世界の話ではあるのですが・・・驚きながらも、なぜか一気に読み終わりました。

この本は、2005年に刊行されました。その後、著者はどんな人生を歩んでいるのでしょうか。