「第22回 日本ファンタジーノベル大賞」を受賞した作品・「前夜の航跡」を読みました~~♪
著者は「柴野 貴季(Shino Kiri)」氏。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」に感銘を受けたことをきっかけに、旧海軍への関心を深めた・・・ということのようで、この本も「海軍を舞台にした短編集」です。
戦前の海軍は、訓練中に多くの事故が起きていたようですが、軍備を増強したい派によって、国民に隠されていたことがほとんどのようでした。
そんな海難事故の当事者や関係者となった青年将校たちの命を救うのが、謎めいた仏師の彫る「像」であるというお話です~~♪
『転覆した艇内で、遭難した将校を救った木彫りの猫。』
『幽霊騒動を解決するのは、その仏師が作った不思議な霊感を持つ左手義手をつける、秘密特務機関に所属する将校。』
『ずぶ濡れ姿で友の病室に現れた同期の桜は、一輪のバラを置いていくのです・・・が、その時、友の乗る艦は、海の藻屑になっていたはず・・・。』
『荒れた海で、一人の青年将校を救うべく現れたのは、姉の面影にそっくりな弁才天・・・仏師の彫った女天とは。』
『今は、現役を退き「資料館」としての役割を持つ「戦艦三笠」から聞こえる怪しげな音。
船霊の思いを知らない軍部への恨みか・・・。』
すべての物語で奇跡が起こる。
それは、すべて「謎の若き仏師」の存在がからんでいるのです・・・。
それぞれが完結する短編ですが、その流れの中に共通する「海」「海軍」「仏師」「霊」・・・。
人間の心の中にある「最後は神仏頼み」という、弱い気持ちをついたような文章と、ちょっとワクワクしながら、次への展開を期待してしまう不思議な物語の流れに、ついつい夢中になって読んでしまいました。
何か強烈な魅力を感じた本でした。
シリーズで出して欲しい~と思った本でもあります。
(最後の物語、戦艦・三笠に関しては、たまたま昨年「見学」に行ったばかりですので・・・そのときの「艦内の様子」を思い出し、とてもリアルに感じてしまいました=苦笑)
著者は「柴野 貴季(Shino Kiri)」氏。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」に感銘を受けたことをきっかけに、旧海軍への関心を深めた・・・ということのようで、この本も「海軍を舞台にした短編集」です。
戦前の海軍は、訓練中に多くの事故が起きていたようですが、軍備を増強したい派によって、国民に隠されていたことがほとんどのようでした。
そんな海難事故の当事者や関係者となった青年将校たちの命を救うのが、謎めいた仏師の彫る「像」であるというお話です~~♪
『転覆した艇内で、遭難した将校を救った木彫りの猫。』
『幽霊騒動を解決するのは、その仏師が作った不思議な霊感を持つ左手義手をつける、秘密特務機関に所属する将校。』
『ずぶ濡れ姿で友の病室に現れた同期の桜は、一輪のバラを置いていくのです・・・が、その時、友の乗る艦は、海の藻屑になっていたはず・・・。』
『荒れた海で、一人の青年将校を救うべく現れたのは、姉の面影にそっくりな弁才天・・・仏師の彫った女天とは。』
『今は、現役を退き「資料館」としての役割を持つ「戦艦三笠」から聞こえる怪しげな音。
船霊の思いを知らない軍部への恨みか・・・。』
すべての物語で奇跡が起こる。
それは、すべて「謎の若き仏師」の存在がからんでいるのです・・・。
それぞれが完結する短編ですが、その流れの中に共通する「海」「海軍」「仏師」「霊」・・・。
人間の心の中にある「最後は神仏頼み」という、弱い気持ちをついたような文章と、ちょっとワクワクしながら、次への展開を期待してしまう不思議な物語の流れに、ついつい夢中になって読んでしまいました。
何か強烈な魅力を感じた本でした。
シリーズで出して欲しい~と思った本でもあります。
(最後の物語、戦艦・三笠に関しては、たまたま昨年「見学」に行ったばかりですので・・・そのときの「艦内の様子」を思い出し、とてもリアルに感じてしまいました=苦笑)