prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「マダム・グルニエのパリ解放大作戦」

2007年10月12日 | 映画
ピーター・セラーズが日本の皇太子プリンス・キョウト(!)を含む六役を演じ分けるのが眼目。妙な作法でハラキリするし、一方でヒットラー役もやっているのだから、日本劇場未公開になったのもムリはない。

第二次大戦中のパリの娼館が主に舞台で、さまざまな国籍の男たちが出入りするけれどもやることは基本的には一緒、という扱いはいいけれど、誰がどっちなのかあまり関係なくてメリハリが利かないという結果にもなった。
(☆☆☆)


「もう牛を食べても安心か」 福岡 伸一

2007年10月12日 | 


「安心か」といったら、ちっとも安心ではない。狂牛病が感染して発症するメカニズムがまるで解き明かされていないのだから。ごく限られた範囲の経験則から検査のマニュアルとをとりあえず決めているに過ぎない。
牛肉輸入に関する決着の仕方がおよそ科学的知見とは関係ない政治的ご都合主義の産物であることはよくわかる。