prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「包帯クラブ」

2007年10月03日 | 映画
みんなで集まって誰かが傷ついた場所に行き、そこに包帯を巻く、というモチーフでつまづいてしまう。
劇中でも「偽善者」とネットに書き込まれたりしている(それも実は本気で書き込まれているわけではない)が、「人の痛みは百年でもガマンできる」という方が普通だと思うので、他人の痛みは本当にはわからなくても、なんとかわかろうとする、という組み立てというか、出発点がズレている感じで、どうにも乗れなくて困った。
「痛み」の表現がみんなオハナシで、痛い感じがあまりしないのだね。

包帯が巻かれている風景というのはクリストのアートのミニチュアみたいではあるけれど、どうも視覚的にあまりぱっとしない。
(☆☆☆)