「アジアのなかの日本映画」 四方田 犬彦 2007年10月18日 | 本 昔、蓮実重彦門下と目されていた著者が、名ざしこそしていないものの、はっきり批判を打ち出している一節が面白い。蓮実当人が自作年譜で自分の言説は左翼運動の影響を受けているのだが、あまり指摘されたことがないと書いていたが、ポストモダンと左翼の挫折と「意味」のはぐらかし、という図式がやっとわかってくると、意味付与を拒絶する言説に対して批判が出てくるのも当然。本ホームページ