prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「パーフェクト・ストレンジャー」

2007年10月13日 | 映画
「意外なラスト」を宣伝に使うの、いいかげんやめてくれないかなあ。見るジャマにしかならないのだけれど。
意外性がどうこういう以前に、たどり着くまでにあまり緊迫感がないから着地もびしっと決まらない。

パソコンでのチャットとか毒物のアトロピンのミステリ的扱いなど、なんだか古臭い。登場人物それぞれ、仕事できる設定の割りにやってることが隙だらけ。

ブルース・ウィリスはヅラつけているだけでなくて、お肌がいやにつやつや。
ハル・ベリーだけでなく、ウィリスの金持ち妻役なども有色人種系美人。
(☆☆★★★)


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パーフェクト・ストレンジャー - goo 映画

「生物と無生物のあいだ」 福岡 伸一

2007年10月13日 | 


生命を化学反応の集積と捕らえる生命観は、どうかすると生物を機械的に解析するものかのように誤解されるが、筆者の研究家としての経歴と、分子生物学史上のあまり知られていない学者と業績(縁の下の力持ちをunsung singerと言うのを知る)と科学的解説。筆者の研究者生活とをないまぜた独創的な語り口で説かれる。

生命を時間の中の一回性のものとして絶えず編みなおされるものとして捕らえる動的平衡論は逆に生命と世界と物質との関わりの不思議さと美しさを感じさせる。

DNA鑑定の際必要な増殖技術の原理とその発想がどう生まれてきたのかというあたり、ミステリ的な面白さ。