中国にある世界の名所のイミテーションが集められたテーマパークを舞台にしているところを見ると、今となるとどうしても“なんちゃってディズニーランド”こと北京の石景山游来園を思い出してしまう。
アニメを挟んだりしていささかアートフィルム的に気取っている感じで、もうちょっと俗悪な感じにならないと逆にウソっぽい。
国をあげてグローバル化が驀進する一方で、田舎から出てきた青年たちが表面は着飾っていてもそれぞれ孤独、というあたりは日本と一緒だけれど、親近感より一緒じゃつまらねえな、という観が強い。ファッションショーや新しい建物など、本当に今の日本の再開発と似たり寄ったり。
フランスや日本と合作というあたり、この映画自体グローバル化の表れなのだろうが、その分根無し草的に軽く薄くなった。
(☆☆☆)