prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「パイレーツ・ロック 」

2009年11月02日 | 映画
ほとんど男ばかりのメンバーで唯一の女はレズ、というのが可笑しい。
男と女の話は船の中と外との間に限られて、船の中ではセックスぬき、というのが一般のロックの世界のイメージとは少し違い、ユートピアがかって見える。一種のネバーランドというか。いきがった反体制ではなく、もっと自由奔放な明るさが魅力。

使われている曲の選択はずいぶん幅広くて、プロコル・ハイムの「青い影」や、エンニオ・モリコーネの「夕陽のガンマン」までカバーしている。
ロックの時代に対する団塊的なノスタルジアは薄い。

原題はThe Boat That Rockedなのだけれど、邦題でパイレーツという言葉を入れた分、不羈奔放なニュアンスがうまく出た。

体制側の代表をやっているのがケネス・ブラナーというのがちょっと皮肉。
(☆☆☆★★)


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