prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「きみがぼくを見つけた日」

2009年11月19日 | 映画
原題はThe time traveler's wife タイム・トラベラーの妻、という割と艶消しな題名。

自分の人生のあちこちに短期間トリップしてはまた元に戻るのを繰り返す男の話で、これからどう生きるか、いつ死ぬか、どう死ぬか、死んだ後どうなるかみんなわかってしまっているわけ。このあたりが宣伝文句に駆り出されている「ゴースト ニューヨークの幻の脚本のブルース・ジョエル・ルーベンにひっかかってくるところだろう。

それでも生きている間に自分が残したもの(家族ですね)をいとおしく思うところが感動どころなのだろうけれど、しかし、自分の人生が終わった後も含めて全部わかるというのも、実際にはなんだか索然たるものではないかという気もする。

撮影のFlorian Ballhaus フロリアン・バルハウスってタイトルに出たので、スコセッシと組むことが多い撮影監督のミヒャエル・バルハウスの娘かと思ったら、息子でした。「フライトプラン」や「プラダを着た悪魔」の撮影も担当、テレビの仕事の方が多い。
(☆☆☆)


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