prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「2012」

2009年12月26日 | 映画
とにかくやたらスケールはでかくて、「AKARA」ばりに崩壊する都市の破片のひとつひとつまで描かれているのには恐れ入る。クライマックスでエベレストに津波が押し寄せるという発想はすごい。
中国を妙に持ち上げているのかおちょくっているのか、マーケットとしての中国にコナかけているのだろうけれど、一方でチベット問題についてノド元まで何か言いたそうで言っていないから微妙にヘンな感じになっている。

サスペンスの作り方があざといというか、危機に陥る人をいやにあっさり殺すかと思うと生きるか死ぬかやたら引っ張ったりで、はらはらしていいのかイライラするべきなのか、困る。
ジョン・キューザックの息子の名前がノアっていうのはあからさますぎて寓意になっていないが、誰が生き残るかというのを線引きするとヘタするとエリート(選民)主義に傾くことになる、それでは反感を買うのでかなり行き当たりばったりに殺したり殺さなかったりになった感じ。
(☆☆☆★)


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