統合失調症にして天才音楽家というのは役者としては腕のみせどころなのだれど、ドラマとすると当人のキャラクターがそうそう変わるわけがなくて、周囲の扱いがいくらか変わるだけなので、だんだん展開が手詰まりになってくる。
実際の音楽家も別に病気が治ったわけではないし。
コンサートのリハーサルを聴いて音楽の世界のイリュージョンに浸るのがひとつのクライマックスというのは、かなり苦しい。
ロサンゼルスのホームレスの生活と支援がどうなっているのかの一端はわかる。
ジェイミー・フォックスとロバート・ダウニー.Jrの組み合わせは魅力的だけれど、若干すれ違い気味。
(☆☆☆)