prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「THE 4TH KIND フォース・カインド」

2009年12月28日 | 映画
見てないけれど、昔の矢追純一の木曜スペシャルUFO特番ってこんな調子だったのではないか。
ひっぱれるだけひっぱっておいて、ものすごく少ないネタをものすごくもったいぶって提出する見世物小屋センス。

記録(?)映像をフィクションと堂々と銘打った映像と絡めることで逆に「作り物ではない」と見せようというとするのと、ドキュメンタリー風の映像に修正やノイズを入れることで「リアル」に見せようという魂胆なのだが、初めのうちはともかく、強引な脈絡のない展開に走って結末らしい結末なしで終わるとなると、もともと画の迫力で見せるわけにはいかない上、ドラマを組み立てるわけにもいかないので、だんだん飽きてシラけてくる。
ラスト、インタビュー風景でカメラが引くと見えてくるもので一種のオチがついたみたいにしているけれど、別にオチにはなっていなくて、「作り物」であることがバレているみたい。
オカルトの「リアリティ」を追求すると、メディア論に近づく。虚実皮膜を縫うことになるからか。

ミラ・ジョヴォヴィッチが化粧気なしにしている(なしに見せている、のだろう。個人的メイクの担当者がエンドタイトルに出る)とはいえやたらと美人なのに対して「本物」の博士が思い切り気持ち悪い。メイク以外に画像処理も加わっているのではないか。

どうでもいいけれど、UFOをユーフォーとは言わず、ユー・エフ・オーと発音しています。
(☆☆★★)


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