prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ニュームーン/トワイライト・サーガ」

2009年12月24日 | 映画
冒頭で「ロミオとジュリエット」を引用したりするから、前作に引き続き人間と吸血鬼の悲恋がエスカレートするのかと思うと、途中からイケメン吸血鬼(血を吸われたベニチオ・デル・トロみたいな気もするが)がひっこんでしまい、前作では引き立て役みたいだったインディアン系の男がやたらマッチョになって前面に出てくるが、ストーリーからすると脱線としか思えず、二人の男の対決も次に持ち越しとあって、てんで盛り上がらない。
筋をなぞるだけのテレビスペシャルみたいな作り。

前作だとまだカメラの冷たい色調が美意識を感じさせるところもあったけれど、今回は視覚的にはまことに凡庸。CGの狼や中途半端なワイアーアクションで満足している程度。

レイティングを見るとG(General)指定、つまりディズニー映画なみということ。吸血鬼ものでろくすっぽ血も出さないで済ませようっていうのはムリ。

恋愛ドラマとしてもキレイゴト。「私のために争わないで」なーんてセリフ、言えたら気持ちいいんでしょうねえ、という浅はかな欲求におもねているとしか思えず。

(☆☆★★)


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