サンドラ・ブロック扮する主婦がなぜか一週間にあった出来事をバラバラにシャッフルされて体験することになり、夫の事故死のあとまた生きている姿と対面することになるといった出だしはテンポが悪いがまあまあ、だけれど考えてみるとこれ一週間にあった出来事が全部出揃ってからでないとシャッフルできないのであって、つまり出来事そのものに変化する余地はないわけ。
だから夫が助かるかどうかというサスペンスが効かず、硬直した展開を行きつ戻りつして悪く凝って綴るだけに終わる。だいたい人間の時間というのは必ずしもカレンダー通り区切られるものではないだろ。
その間、生きることのかけがえのなさについて坊主の説教が入ったりするのがまたタイクツ。
アイデア倒れの一編。
(☆☆★★★)