残念ながらというか、この映画のルイス・ゴセット・ジュニアも「愛と青春の旅立ち」の鬼軍曹役でオスカーをとって以来、似たような鬼軍曹役ばかりになってしまった例ということになる。
さらに「トップガン」風の超音速戦闘機アクションを加えて一丁あがりで、人間的な膨らみがうせて形骸化する人情ある鬼軍曹となると、新兵の精神改造や軍隊のプロパガンダといった面が目立つことになる。
さらにイスラエルとの合作で米ソ(ソ連が崩壊する3年前のゴルバチョフ時代の製作)が協力(?)するとか、まあ相当にバックグラウンドは怪しげです。
高校生でも戦闘機を盗み出せたり捕虜を奪還できたりするのだから、バカもいいところ。可愛げのあるバカではなくて敵をおとしめたり戦争に対する考えが甘くする、見るものの頭を悪くするバカ映画ということで、性質が悪い。
監督はシドニー・J・フューリー。先日このテレ東の午後のロードショー枠でやっていた「ダブル・トラップ 白い肌の迷宮」の監督でもあります。この枠御用達という感じもしますな。
航空戦はテレビ画面だとかなり背景が単調な分、迫力の減殺が激しい。
(☆☆)
![人気ブログランキングへ](http://image.with2.net/img/banner/banner_13.gif)
![](https://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/1109/img3338.gif)
本ホームページ
メタル・ブルー - goo 映画