prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「北のカナリアたち」

2012年11月25日 | 映画
殺人事件をめぐるミステリー仕立てなのだけれど、殺された相手の素性がほとんど最後の方になるまで出てこない。おかげで、吉永小百合の元教師が歴訪してまわる教え子たちとのエピソードと、殺人事件の動機とがどこかでつながってくるのかと思ったら違うのね。

それと、ことの発端となる先生の不倫がどういうプロセスを踏んでそういう関係になったのか具体的な描写が抜けているもので(吉永主演作の限界かもしれないが)、お話とすると発端と結末がぴしっと決まらない感じ。

代わりに六人の生徒たちのその後の人生の重みは割とよく出た。「二十四の瞳」のような戦争という大きな体験がなくても、このところの日本の精神的ダメージはボディ・ブローのように効いてきているせいもあるかもしれない。

満島ひかりが勤務する雪原にすうっと雲がかぶってくるロングショット(撮影・木村大作 フィルム撮り)がすごいけれど、困ったことにデジタル処理でいじったのかと思ってしまう。
冬と夏とのコントラストで飽きさせない一方で、ときどきうるさく感じる。

眼目は子供たちと先生、それから生徒たちの心の結びつきで、そこは歌をうまく使って割とうまくいっている。
子供は芝居より歌で選んだそうで、3100人が担当者が聞いてそのうち200人が監督が加わって選考したとのこと。
(☆☆☆★)

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11月24日(土)のつぶやき

2012年11月25日 | Weblog

【これ聴いてます】ベートーヴェン:ピアノ作品集(ディアベリと名変奏曲集)(ブレンデル) ml.naxos.jp/album/ALC1194 #nml


補償金目当てに大通りのど真ん中に居座る中国のアパートのあつかましい風景 - DNA dailynewsagency.com/2012/11/23/lon… しかし、成田の三里塚闘争だって終わったわけではないのですけどね。あつかましいと嗤える話かな。


【本棚登録】『鉄道が変えた社寺参詣―初詣は鉄道とともに生まれ育った (交通新聞社新書)』平山 昇 booklog.jp/item/1/4330325…


後楽園の闘魂ショップ。新日本プロレスのシンボルのライオンマークがでている下ではイタリア料理店が。 pic.twitter.com/SNehCUPt


未だにマスクマンというとタイガーマスクとミル?マスカラスなんだな。 pic.twitter.com/3fKbWzu6


シャッターがガラス戸の中にある。なんで? pic.twitter.com/MPqn42oy


タイの映画ポスターが本気すぎて本作越え。 karapaia.livedoor.biz/archives/52100… 地獄の責め苦を見せる彫刻をものすごい数集めたタイの寺をアサ(秘)ジャーナルで見たことあるけど、こういう感じのすげえ迫力だった。


だいたいあってる、ガーナのお手製映画ポスター特集 karapaia.livedoor.biz/archives/52014… すげー適当。