prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「世界にひとつのプレイブック」

2013年03月10日 | 映画
今だとbipolar disorderは双極性障害と訳すけれど、字幕では「躁うつ病」になっていた。まあ双極性障害といって何だかわかるのはまだその病気の人かその周囲の人たちくらいだろうから。

主人公は薬を飲みたがらないくせに、同病のヒロインと出会うとどんな薬を飲んできたか、ずらずらっとあんなに種類あるものかと思うくらいリチウム(炭酸リチウム)はじめ色々な種類の薬の名前を並べる。
妙な対抗心が可笑しいとともに、基本的に古典的な喧嘩友だち式のロブロマンスなのがわかる。
クライマックスの仕掛けなど、考えてみると病気と関係ないではないか。薬はたぶんずっとちゃんと飲んでるのだろう。

デニーロの実生活の父親がやはり同病に罹っていたというが、デニーロ自身多少その気があるのではないかなどと(素人が勝手なこと言ってはいけないが)思った。比較的遺伝性要因が高い病気のはずだし、最近はややおとなしくなったとはいえあの異常な役作りへの集中を見ていると、少なくとも普通ではないし。少なくともこの父親役ではところどころ情緒不安定な面をのぞかせるとともに、息子もこれくらいの範囲に収まっていれば社会生活はやっていけるだろうと思わせる。家族のサポートは必要だろうけれど。
兄が弟とは違って世間的にうまくいっていて、だから対立するかというと全然そんなことはないのがいい。

発作のきっかけになる音楽がスティービー・ワンダーというのがなんだか可笑しい。
(☆☆☆★)

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世界にひとつのプレイブック@ぴあ映画生活

3月9日(土)のつぶやき

2013年03月10日 | Weblog

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@dortmunder_k そのためだけに女性をキャスティングしたとw そういえば「アラビアのロレンス」が女性がまったく出ていなそうで写っていると思しきカットがありますね。