ジャッキー・チェンが珍しく悪役をやっていて、善玉がジミー・ウォング(王羽)なのだが、ジミーさんは黒社会とのつながりを云々される人なので、見ていてすごい変な気分になる。
こういう善玉悪玉がわかるまでの単純な設定がムダな登場人物がちょろちょろしてえんえんと長い。昔の香港映画はアイデアを盗まれるからシナリオを作らないなんて言われたが、展開が行き当たりばったりもいいところ。
ただ、ジャッキーがこれを含むロー・ウェイとの契約に縛られていたのから脱してゴールデン・ハーベストに移籍するのに対してローが黒社会に頼んで引き戻そうとしたのを仲裁に入ったのがジミー・ウォングということらしい。「炎の大捜査線」なんてひどい映画に、しかも殺される役で出たというのはこの時のジミーへの借りを返すためとのこと。そういう裏話の方が映画みたい。
1977年製作というからジャッキーにとっては「少林寺木人拳」のすぐ後ということになる。まだ顔がアンちゃん面で悪役といっても迫力があるわけでなく、イメージが出来上がっていません。
たちまわりの振付も相当にいいかげん。
戦いの最中に突然罠が起動して動けなくなるといった趣向が二度までも出てくるけれど、どうやってその罠のある場所まで導いたのかと言う方が野暮に思えるほどデタラメ。
クライマックスはずらりと並んだ杭の上に立って戦い、落ちたら下に植えてある剣に串刺しという趣向なのだが、アングルがいいかげんでちっとも高い所で戦っている感じがしない上に、ときどき自分から下に降りて、杭の間をちょろちょろ動いて場所を変えたりする。何やってるの。
さらにジャッキーのやられ方が何の冗談かと思わせるひどさ。
映画館で見ていたら激怒する水準です。
ジャッキーも路線が出来てヒット作が続くようになるまで相当に試行錯誤していたのがわかります。
週末を待たずして五分咲きです。 #桜 #ミッドタウン pic.twitter.com/1mG6e4DH3F
善意悪用詐欺 親心悪用詐欺 #振り込め詐欺新名称 臭いネーミングだけど、もっと臭い名前になると思う。
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