ただ似ているのはモチーフだけで、あとは映像のスケールもキャラクター描写も比べようがない。和田勉はテレビではアップの多用が有名だったけれどこういう題材ではあまり意味ないし。
白人酋長ものといったジャンルは「ロレンス」のずっと前から割と最近では「ラストサムライ」まで一貫してあると思うが、その白人に有色人種である日本人がとって代わろうとすると、違和感や滑稽さはそのままにスケールだけダウンする感。
翻訳は戸田奈津子先生なのだけれど、イスラムを「回教」とするのはこの製作時点(1989)ですでにズレていると思う。
「あしたのジョー」に出てくるマレーシア出身の野生児ボクサーハリマオっていうのもここにつながってくるのだろうけれど、戦前のマレー人観の残滓ということになります。今だったら抗議来るレベル。
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