prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

プレミアムドラマ 「どくとるマンボウ ユーモア闘病記 」

2013年03月12日 | テレビ
北杜夫役が佐野史郎、喜美子夫人が羽田美智子、娘の由香さんが中越典子といったキャスティングによる再現ドラマ部分と、本物の家族のインタビューなどによるドキュメンタリー部分とを混ぜた構成。娘さんが父親そっくり。

それにしても躁状態になった時のはた迷惑ぶりは最近読んだ「パパは楽しい躁うつ病」斉藤由香著で話としては知っていたけれど、再現して見せられるとこれはたまらないなと改めて思う。
一度に複数の証券会社と取引している時のメモなど実物を見るとぐちゃぐちゃでなんだかすさまじいものがある。発症前に書かれた「楡家の人びと」の原稿の字と比べてみると、おかしくなっているのは一目瞭然。

なだいなだが「北さんと同じ病気ですよ」と患者に言うと素直に治療を受けるようになったと語る。「ゲーテと同じ」という言い方もあるけれど、ちょっと距離ありすぎるものね。

中島らももドラマにはできるだろうな、と思った。遺伝性の躁鬱の上にアルコール依存と医者の多剤処方と自分で勝手に飲んだドラッグが混ざっているから、もっと難しいだろうけれど。

※ 病気の認知度がまだ低い時代に、自身の躁鬱(そううつ)病を作品でカミングアウトした人物がいる。芥川賞作家で精神科医の「どくとるマンボウ」こと北杜夫。84歳で他界するまでの40年間、躁鬱(そううつ)病とつきあった。株での大破産 !?。マンボウ・マブゼ共和国の建国。騒動を繰り返す杜夫を支え続けたのは2人の女性、妻の喜美子と娘の由香だった。どんなピンチに直面しても笑顔を絶やさず、日々の暮らしの中にささやかな幸せを見つける。ユーモアあふれる愛情表現で病を乗り切った、ある一家の闘病記。残された膨大な写真やメモ、そして2人のインタビューを交えて、家族の固い絆を描きだす。さんざん笑ってホロリと泣ける、まさにプレミアムドラマ。
3月11日 20:00~20:59 BSプレミアム

パパは楽しい躁うつ病
斉藤由香 著
朝日新聞出版

3月11日(月)のつぶやき

2013年03月12日 | Weblog

「ブラックレイン」「ブレードランナー」 #もし映画館のオーナーになったら上映したい2本立て

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「エレクトラ」「トロイアの女」「イフゲニア」 #もし映画館のオーナーになったら上映したい2本立て これは三本一組でないと。製作順とは逆に内容の時代順に並べるのも可。


「ローリングサンダー」「ザ・ヤクザ」 #もし映画館のオーナーになったら上映したい2本立て 「タクシードライバー」を加えるのも可。


ブラジル風バッハ ヴィラ=ロボス Conductor :アンドリュー・モグレリアOrchestra/Ensemble :ナッシュヴィル交響楽団