素朴な疑問なのだが、なんで80年代のヒット曲をBGMに使ったのだろう。この頃の映画はヒット曲のアンソロジーみたいなのがやたら多くて、きちんとドラマに合わせた劇音楽が軽視されているようであまりいい印象がない。ひどいのになると、サントラに劇伴がまるで収録されてなかったりした。ゴールドスミスみたいなオーソドックスな映画音楽が好きで、きちんとドラマに合わせた音楽を全体として聞くのが普通で、好きな曲のアンソロジーを作る習慣というのもなかったから、一般にはウケているポイントなのだけれど、あまりピンとこなかった。
「フットルース」とケビン・ベーコンがアイコン扱いになっているのでクライマックスに当然曲が流れるかカメオ出演でもするのかと思ったら、それっぽい踊り(それほど似ていると思わなかったが)をするだけで、別にそういうわけでもない。画竜点睛を欠いている感じ。
最初のうちまったく偶然集まったバラバラなキャラクターがぶつかり合いながら次第に仲間として結束していくプロセスはよくできていて、クライマックスなどぐっと来た。それだけに、実はドラマとしては搾りかすになるのがハリウッド映画の続編には多かったのだけれど、すでに大量にキャラクターのストックがあって新しく話をリセットできるのがマーベルの強みということになるだろう。
(☆☆☆★★)
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー@ぴあ映画生活
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 - シネマトゥデイ