話はまったく関係ないが、前作の女の子を守り続ける殺し屋に対して、女の子を誤って殺してしまった殺し屋がその罪をどう贖うか、といった具合にテーマが発展しているといえる。
チャン・ドンゴンが何か子供っぽく見えるくらい髪を短く刈っていて、実際タイトル通り子供のように泣く。母親に男の子は泣くな、と言われ続けたことと、死なせた女の子の母親に対する態度が結びついてくる。アクションのハードさと思い切った情緒の濃さ、鍛え上げられたボディと甘いマスクといった両極端の同居は韓国映画独自の境地。
冒頭がアメリカだったり、中国と韓国の犯罪組織の抗争がどうなっているのか見分けがつきにくかったりと、全体の構図が頭に入りにくいところはある。
アクション・シーンでは、前作のナイフの接近戦に対して今回は遠距離からのライフルの連射の怖さがたっぷり描かれる。
アクションの連打でひっぱって、大詰めまで大事なところから目をそらさせる語りの計算も成功している。
(☆☆☆★★)
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映画『泣く男』 - シネマトゥデイ