しかし一方で人物の大きさを見てみると、必ずしも遠近法に従わず、奥の方にいても姿がはっきりわかるよう大きめに描かれているのがおもしろい。
似たような構図で何枚も描いているのもまとめて見ると、何か写真集みたいな趣もある。
そう考えるとその展覧会の目玉である「諸国瀧廻り」の数々で水の多彩な表情を一瞬に固定してみせる動態視力の冴え(「神奈川沖浪浦」あたりにも通じる)は、ほとんど写真的なものに思えた。
浮世絵の実物を見るとどうしても文字通り色褪せているのは物足りなくて、ショップで新たに着色したレプリカが売られていると綺麗に見えます。ただのレプリカではなくて顔料もこだわったらしいが。
素の浮世絵に着色して遊ぶソフトなんてのあったら売れるかと思ったりした
相当な混雑、休日だからにせよ10分待ち。「蚊に注意」という張り紙が眼に入る。そのすぐそばをヒトスジシマカが飛んでいるので、いやぁな気分になる。刺されなかったが。
中に入っても列がなかなか動かないもので、後ろから伸び上がって見て歩く。なんかエスカレーターで左一列で固まって動かないのにいらいらしながら右側を上がっていく気分。
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「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」上野の森美術館