原題はBanlieue 13。バンリューというのは元は郊外という意味だが、移民が住む公営住宅地という意味に移ってきていて、この映画では完全に無法地帯になっている。キャストも白人白人していないかなり濃ゆい顔。リュック・ベッソンは当たり外れ大きいが、これは当たり。監督より製作の方がいいのを作る気もする。
警察がそこの治安を守るどころか、不穏になってくると平気で人を殺させたり麻薬取引で儲けたりしている無法地帯のボスに任せてトンズラしたりするというひどさ。
一匹狼のアウトローと、はみだし刑事とがコンビを組んであくどいボスとともに腐敗した警察とも戦うわけで、警察をこれだけコケにした描き方をしていて、しかも相当に説得力がある。
背景にはフランスというのが民主主義の総本山みたいな顔をしている一方ですごい警察国家でもある(日本の警察制度も基本はフランスから取り込んだもの)のがわかる。
(☆☆☆★★)
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