両方とも聴力に障害のある少年少女が主役になっているので、一種サイレント映画的な、映像ですべてを表現する方法が自然に入ってくる。
とはいえ完全なサイレントではもちろんないので、キーンというような耳が遠いのを表現する音やわずかに画がスローモーションになるのと組み合わせて細かいニュアンスを出しているのが魅力。
白黒とカラーの使い分けにしても単純な色分けといったレベルではなく、わずかにアーバンに寄ったカラーの処理が比較的新しい時代であると共に一種の古さも出している細かさ。
両方の時代と共に衣装や小道具の丹念さが時代考証というレベルを超えてそういった「モノ」自体が少年少女にとっての世界の表現になっている。
(☆☆☆★★)
「ワンダーストラック」 公式ホームページ
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