prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「マーウェン」

2019年08月17日 | 映画
ロバート・ゼメキスは初期の「抱きしめたい」でブラウン管の本物のビートルズとスタジオにいるドラマの架空のキャラクターを演じる俳優たちを共演させ、「フォレスト・ガンプ」でハンクスと本物のJFKとをひとつの画面で共演させるといった具合にまず驚かされる発想の映像をデジタル技術を駆使して作り出しヒットに結びつけてきた一方で、そういう新しい発想と技術による画作りが好きすぎて先走って観客一般を置いてけぼりにすることもたびたびだった。

「ポーラーエクスプレス」でおなじみのスター(トム・ハンクス)をCGで変にリアルになぞったコピーキャラクターを使って、もろに「不気味の谷」に落ち込んで興業的に大失敗したのだが、再び人間そっくりのCGキャラクターを駆使しながらその不気味さを主人公のトラウマに結び付けかつ主人公の知人たちそっくりの人形として駆使してワンクッションおいたドラマとして構成したのが成功。

人間かと思うとよく見ると人形の質感であることをわからせる冒頭から、ワンカットの中で等身大と人形のサイズの違いをやすやすと飛び越えて違う次元を行き来する騙し絵のような画作りに驚いた。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のセルフパロディまで出てくる。

「マーウェン」 - 公式ホームページ

「マーウェン」 - 映画.com

8月16日のつぶやき

2019年08月17日 | Weblog