オリジナルはヒッチコックのアメリカでの第一作で、ゴチックロマンの原作にふさわしく白黒のグルーミーな雰囲気醸成に優れ、ことに亡きレベッカ様に対する妄執の域に達した忠誠心に凝り固まりマンダレー屋敷の新しい女主人になったヒロインを精神的に追い込んでいく家政婦長ダンヴァース夫人役のジュディス・アンダーソンが怖かった。
今回のクリスティン・スコット・トーマスは、メイクから立ち居振る舞いまでオリジナルによく似ているが、この人なら新しい解釈や表現もできたと思うだけにちょっと物足りない。
展開はほとんどオリジナルと同じだが、ベッドシーンが付け加えられたのと、オリジナルのラストで屋敷と共にダンヴァース夫人が焼け死にレベッカのRのイニシャルの刺繍が炎に呑まれていくという切れ味の良さに対して、屋敷を脱出した夫人が二時間ドラマばりに断崖のそばに行き、ヒロインとやり取りするというのはどうも長たらしい。
主演がリリー・ジェームズということもあって、画面の感触は「ダウントンアビー」ばりのファッショナブルなテイストが強い。
屋敷の調度品の豪華さは見もの。
今回のクリスティン・スコット・トーマスは、メイクから立ち居振る舞いまでオリジナルによく似ているが、この人なら新しい解釈や表現もできたと思うだけにちょっと物足りない。
展開はほとんどオリジナルと同じだが、ベッドシーンが付け加えられたのと、オリジナルのラストで屋敷と共にダンヴァース夫人が焼け死にレベッカのRのイニシャルの刺繍が炎に呑まれていくという切れ味の良さに対して、屋敷を脱出した夫人が二時間ドラマばりに断崖のそばに行き、ヒロインとやり取りするというのはどうも長たらしい。
主演がリリー・ジェームズということもあって、画面の感触は「ダウントンアビー」ばりのファッショナブルなテイストが強い。
屋敷の調度品の豪華さは見もの。