草彅 剛🎬主演映画『ミッドナイトスワン』絶賛の声多数と大ヒットの快挙【10分de名画】No.059
今は廃墟になっているラブホテル「ホテルローヤル」に車で乗り付けた若いモデルとカメラマンが侵入し、そこで撮影している合間にかつてのホテルの従業員やホテルの建物がフラッシュバック式に再生するあたりはちょっとホラー調で、そこから時間が遡って昔のホテルを舞台にした本筋が展開する。
軸になっているのはホテルの若い二代目支配人の波瑠で、その両親や訪れる客や大人のオモチャを納入するメーカーの営業松山ケンイチなどが絡むわけだが、全体とすると緩いオムニバスみたいで、冒頭に出たモデルとカメラマンは以後まったく出てこない。
ラストで波瑠が車で去るのが冒頭と対になるのかと思ったら、その後、両親の若い頃(背景に「魔女の宅急便」や「その男、凶暴につき」の看板が見えるから1989年ということになる)の話がとってつけたように長々と展開するのがすごい蛇足感で、物理的な時間はさほど長くはないのだろうが、いささか焦れた。
ホテルや客たちの猥雑感(というほどでもない)の中の波瑠のしゅっとした透明感は魅力的で、無言のシーンが多いが、世界のなかで居心地悪い感じをよく出した。
作中で絵を描いているのは当人の趣味でもあるらしいが、役のキャラクター自体が白いままではいられないが汚れはしないといった現れになっている感じ。
軸になっているのはホテルの若い二代目支配人の波瑠で、その両親や訪れる客や大人のオモチャを納入するメーカーの営業松山ケンイチなどが絡むわけだが、全体とすると緩いオムニバスみたいで、冒頭に出たモデルとカメラマンは以後まったく出てこない。
ラストで波瑠が車で去るのが冒頭と対になるのかと思ったら、その後、両親の若い頃(背景に「魔女の宅急便」や「その男、凶暴につき」の看板が見えるから1989年ということになる)の話がとってつけたように長々と展開するのがすごい蛇足感で、物理的な時間はさほど長くはないのだろうが、いささか焦れた。
ホテルや客たちの猥雑感(というほどでもない)の中の波瑠のしゅっとした透明感は魅力的で、無言のシーンが多いが、世界のなかで居心地悪い感じをよく出した。
作中で絵を描いているのは当人の趣味でもあるらしいが、役のキャラクター自体が白いままではいられないが汚れはしないといった現れになっている感じ。