prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』<言葉>と<ことば>の戦い【10分de名画】No.043

2020年11月22日 | 映画
『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』😠<言葉>と<ことば>の戦い【10分de名画】No.043

「ビューティフルドリーマー」

2020年11月22日 | 映画
アニメ映画「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」の実写版リメイク。
原作クレジットにアニメの脚本監督の押井守の名前はあるけれど、「うる星」そのものの原作者である髙橋留美子の名前はないし、うる星のキャラクターの名前も別のものになっている。
ただしサクラ先生の話し方など完全にアニメを踏襲しているわけで、まったく「うる星」を知らない人が見たらどう見えるのかと思う。

元は高校の文化祭の前日が無限に繰り返されるという時間ループものなのだが、発掘されたそういう内容の昔書かれた「原作」を今の美大の映画研究会のメンバーが映画化しようとするという話。

映画化しようとすると、何かしら事故や障害が起きて映画されないでいたといういわくつきの原作なのだが、さて実際に映画化しようとすると各種のドジや失敗はあるものの、これといって祟りか何かあるわけではなく、時間ループするわけでもない。
アニメ版の友引高校には巨大な時計台があって埴谷雄高の「死霊(しれい)」の時が淀む象徴の時計の引用ではないかなどと言われたものだが、↓のミニチュアでもわかるように、今回は時計台はなし。

アニメ版にあった夢を操るキャラクター夢邪鬼や町全体が巨大な亀に乗っている古代インドの世界観みたいなイメージ、といった奇想は影をひそめて、映画作りのささやかな祝祭感を実際の若い出演者を集めて出しているわけで、本広克之監督とすると「幕があがる」の映画版みたい。

実物大プロップの戦車が出てきたのは押井守の趣味かと思わせて笑わせる。