タイトルからして 人間狩りの狩るもの狩られるもの の 追いつ追われつ のサスペンスアクション なのかと思ったら 、キャラクターに沿って感情移入しながらストーリーを追っていく作りを完全に外して、展開の仕方が斜め上、斜め上の連続でびっくり。
穿った見方をするならば 人間が人としてまともに扱われなくなった現れともとれるかもしれない。ただ娯楽映画だから最終的にキャラクターが立って着地することになる。
宣伝に使われている豚の名前のつけ方が皮肉で、同時に作り手たちが派手に血しぶきを 飛ばしながら 知性の裏打ちがあることが分かる。
サウスパーク的な 毒気と笑いが 随所に見られて、どこまで冗談だか本気だか一見してよくわからないところが多い。
知名度のない 出演者ばかりなのだが一人だけ ヒラリースワンクが出ている 。
「ミリオンダラー・ベイビー」に出たときのインタビューで 実際あの映画の役のような トレーラーで育つような極貧の生活を送っていたと語っていた のを裏返しにした役どころ。
90分という上映時間もいい。見ている間のおもしろさ、という点だったら最近ピカ一。