prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

11月21日のつぶやき

2020年11月21日 | Weblog

「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」

2020年11月21日 | 映画
フランス演劇史上最も人気のある芝居「シラノ・ド・ベルジュラック」の初演にこぎつけるまでを描くバックステージもの。

作り方するとかなりストレートなもので、芝居がモチーフだからといって虚実を交錯させたり新解釈を持ち出したりすることはなく、さまざまな困難と挫折を乗り越えていくうちに俳優と裏方問わない仲間意識が産まれ、それが観客にまで広がっていくのを描く。
終わりの方で舞台の修道院が実景のそれになったりはするが、正直あまり意味はない。

エンドタイトルに本物の劇作家エドマン・ロスタンの肖像が出てきて1868~1918と出る、つまり50歳で死んでいるわけで早死にだなと思ったら調べると死因はスペイン風邪だという。うーむ。

当時の有名人でサラ・ベルナールが出て来るのは当然として、チェーホフが出て来るのは時代からいっておかしくはないが(チェーホフはロスタンの8つ年上)本当かいなと思わせる。