prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路」

2020年11月11日 | 映画
スティーブン・キング原作。
オープニングの緑一色の絨毯(質感はむしろドアマット)のようなトウモロコシ畑を真上から俯瞰したカットが、「シャイニング」の迷路の模型をジャック・ニコルソンが見下ろしているかと思ったら実物の迷路の大俯瞰だったというカットをもろに思わせる。

草の中というのは単調になりがちで、それを避けようと外に出ると今度は緊張感が薄れるという痛し痒しの設定。

監督は「CUBE」のヴィンセント・ナタリ。あれもワンシチュエーション・スリラーだったが、設定自体の新奇さで見せられたけれど、今回はありそうなシチュエーションだから逆にハードルが上がったのではないか。