誰かわからない相手に岡田准一=土方歳三が身の上を話していくのがナレーションになって田舎のバラガキ(暴れん坊)たちが集まって新撰組の結成と幕末の動乱とを一気に描いていく。
で池田屋騒動でいったん決着がついてから五稜郭の戦いの前の時点の話しているのがわかってきて、さらにフランス人が立ち会っているのがわかるといった具合に視野が広がっていく。
冒頭の音楽が洋楽なのも外からの視点を示唆する。
幕末のわかりにくいのは、攘夷と開国の対立だと思っていると、初め攘夷を叫んでいた側がすーっと開国に転んだりすることで、思想的な立場であるより幕府に対する怨念で動いているのが本音だったりする。
芹澤鴨や清河八郎、さらには徳川慶喜まである程度エキセントリックなキャラクターにデフォルメされる中で単に利用されているのでも暗殺者でない侍らしさ(英語タイトルはBARAGAKI unbroken ま)を剣に賭けて生きてみた集団といった位置付けだろうか。
神社仏閣その他のロケーションが素晴らしい。