カナダ国境の鉱山で爆発事故が起き、閉じ込められた坑夫たちを救う重機を運ぶ仕事をリーアム·ニーソンたちが請け負うのだが、それにはアイス・ロードと呼ばれる凍った川や湖のあまり厚くない氷の上を大型トラックで走り抜けなくてはいけないという、「恐怖の報酬」的な設定。
割と早い段階でアイス·ロード突破を見せるので、これどうやって後に繋ぐのだろうと思うと、トラックだけでなく坑内の人間模様や爆発の原因の秘密や、トラック運転手と坑夫の一人が兄妹という趣向など、まあ「アルマゲドン」の脚本のジョナサン・ヘンズリー が監督だけあってやり過ぎや意味がよくわからないのも含めてとにかくあの手この手が凝らされる。
普通だったら氷が破れて冷水に落ちるかどうかでハラハラさせるのを、落ちちゃって後どうするのかというところから押しまくる。
ウィンチ大活躍。
氷の上のカーチェイスで全編押しきっているようなもので、どうやって撮ったのだろう。
エンドタイトル見ると意外とスタントマンの数が少ない。
かといってCGっぽさはほとんど感じさせない。それだけCG技術が向上したということか。
背景が白一色な中、前後関係がどうなっているのかそれほど混乱しないで見せる。
ただ格闘シーンがしつこすぎてややもたれる。ラストもやや納得いかないところあり。
リーアム・ニーソンは無双っぷりは一貫しているけれど、一作一作の趣向がちょっとづつ違っていてマンネリからほど遠いのはなかなか。