「チューブラ・ベルズ」を随所に流したり、ある程度成長した女の子がおねしょしたり、極めつけはエレン・バーステインの登場と、「エクソシスト」第一作を完全に想起させるように作ってあるわけだが、道具立てを揃えるまでに手間取りすぎてなかなか怖くならない。
女の子がおねしょして父親が風呂に入れ、扉を閉めてしばらくして見に行くと風呂に黒い水が溜まっている、おかしいのは水が濁っていたらまず娘が溺れてないかバスタブに腕を突っ込んで確かめないか。
そうしないのは芝居のつけかたが不適切ということになる。
悪魔を祓われる女の子がふたり、背中合わせに縛られている図というのは珍しく、考えてみると二人いっぺんというのはいいのかと思う。仲良しか知らないが、別の人間ですからね。神父が日和りかけるというのもなんだかまわりくどい。