魔法使いが人々のwish=望み、願いを預かり、かなえようとしていたらしいのが次第に独占し我が物にしようとする。
少なくとも後半の魔法使い=王は人々の望み、欲望を「管理」する存在としてあるわけで、冒頭は昔話風に絵本で語り始めるのが終わりは腐敗して権力に酔い、あるべき座から脱線暴走してしまう。同じ本で始まり終わるのに、冒頭とラストがズレているのが異色。
夢の王国としてのディズニーアニメのモデルとして見てもいいし、民主主義のアナロジーにも見えてくる。
主題歌をまるまる予告編やテレビスポットで流していたのは、「アナと雪の女王」の手法の再現か。
併映のオリジナル短編映画「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出」では2Dと3Dのキャラクターが混在して違和感がないのだが、「ウィッシュ」のエンドタイトルではその100年間を飾ったキャラクターたちがバックを彩る。時系列外れたら、意味通じないか? それとも後になったら手直しするか?
なお、短編の吹き替えのタイトルに大塚周夫とか山田康夫といった故人が入っていたが、どう切り貼りしたのだろう(吹き替え版は劇場公開だけらしい)。
ヒロインの髪型はコーンロウなのかドレッドなのか、縮れていたのを直毛風にしたみたい。
そばかすが見えて、推定二十歳そこそこだろうけれど、祖父が100歳というのはディズニー100周年に合わせすぎたのか、歳が離れすぎてないか。