終始ミシェル・ウィリアムズが着たきり雀で、キュロットというより半ズボンみたいな服装で通している(意味は同じだけれど、キュロットというほど可愛くない)。ナマ脚に余裕のなさがむき出しに出ている。
一見一応こざっぱりはしているのだが着替えはないと見える。
日本でも今や外観だけ見ていると貧困に陥っているのかどうかわからないというが、それに近い。
お話とすると、ボロのHONDA車に乗ってやってきたヒロインのウェンディがなつかれた犬のルーシーが目を離した隙に行方不明になって、見つけた時には壊れた車の修理に5000ドルとボラれるもので、一緒にはいられなくなるというシンプルなもの。
アメリカでは車をなくしたら1930年代の大不況時代のホーボーみたいに貨車にタダ乗りして回らないといけないらしい。
今どき公衆電話用のコインを警備員に借りようとして持ち合わせがなくて携帯を貸してもらったり、警察で指紋をとる機械がボロでまともに動かなかったり、ヒロインのみならず周辺がことごとくプア。