最近公開された「バッド・ディ・ドライブ」のオリジナル、2015年製作のスペイン映画。
自家用車の運転席のシートに爆弾が仕掛けられるという基本的な設定は当然同じだが、リメイクでは子供が兄と妹だったのが、このオリジナルでは姉と弟と逆になっている。
リメイクの方が細かいところでブラッシュアップされているのは確かで、スマートフォンの縦横な使いこなし方も、カネの受け渡しも、犯人の隠し方もひとひねり工夫されている。
こちらでは早い段階で子供がケガしてその後かなり父親が感情的になる。
妻との関係も良好。リメイクでは離婚寸前だった。
いろいろ複雑にしているにも関わらず、リメイクの上映時間は91分、こちらは101分。
韓国やドイツでもリメイクされているらしい。それだけセントラル・アイデアの単純明快さが魅力で、アレンジのしがいがあるということになる。