まずデヴィッド・バーンだけが登場して歌い出し、ティナ・ウェイマスが続き、黒衣のようなシンプルな黒スーツ姿のスタッフがドラムセットを乗せた台を運んできて、以下人数が増えていくが、きちんと順序立てられ整理されたミニマムな作り方。
観客をほとんどお終いまで写さないところなどもそう。
ミニマムというのは「アメリカン・ユートピア」もそうだったが、あそこでラストで舞台の外に広がっていくのは対照的。
後半のスライドをマルチスクリーンに投影した背景は現代美術的なセンス。
電気スタンド相手に歌いかけ踊るシーンは、ちょっとフレッドアステアの「恋愛準決勝戦」の帽子かけ相手のダンスみたい。
ラスト近く、壁に映ったシルエットだけでデヴィッド・バーンだとわかるのが可笑しい。