「電車男」の舞台を観て来た。
娘がチケットを取ってくれ、二人で行って来た。
インターネットの人気サイト・2チャンネルで生まれた
この物語はこのところ飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
昨年10月に本になり
店頭に並ぶとたちまちベストセラーになった。
そして漫画化され、映画化され、ドラマ化され今度は舞台になった。
東京での公演では大入り満員。
大阪でも29日30日に公演されたが補助席を設けるほどだった。
舞台では電車男を武田真治が演じた。
もともと二枚目の武田真治が秋葉系で演技をする始まりは面白い。
役者とは何とでも変身して、役になりきれるから凄い。
私は映画でもドラマでも恋に芽生えて
秋葉オタクだった電車男が素晴らしい変身を遂げるところが好きだ。
秋葉系からイケメンへの変身振りは痛快である。
あまりにもギャップが激しくて、まるで喜劇。
電車男の一途な想いにエルメスさんが段々魅かれていく。
2チャンネルに集う住人もまた電車男にハマってしまう。
その人たちに支えられて、電車男は素晴らしい変身を遂げた。
インターネットの普及で自分が誰なのか
顔も本名も年齢も時には性別すら何も知られることのない者同士が
コミュニケーションできるサイトが多く存在するようになった。
電車男の恋の行方を見守っていた2チャンネルの掲示板に集う者たちが
まるで運命共同体のように連帯感を感じながら深い絆が生まれ
電車男の恋の行方を最後までを見守った。
電車男もまた従順で、まるでマインドコントロールされるかのように
書き込み者の助言を聞いた。
今回、エルメスさんは声の出演だけ。
お芝居では難しい設定の物語だったが、実に上手い表現をしていた。
アンコールが続き、役者たちは何度も舞台に登場し笑顔を送った。
純粋な心の持ち主の電車男は、私に爽やかさを与えてくれた。