マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

母に捧げる詩

2010年03月22日 | 私の想い
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今日のフォト。 
長居植物園にて。



風の強い日に思う。 私もタンポポの綿毛になりたい・・・って。
身も心も軽くなって、あなたのいる空へ飛んでいきたと。






                 






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2007年3月31日に、私のHP「マドンナの夢ギャラリー」
綴った写真と言葉を引用して、今日のブログとします。



写真は、ずいぶん昔に撮ったもので、とても未熟ですが
私の好きな被写体ばかりです。






Oswald


今日のBGM オズワルド氏作曲 「そばにいて」







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和歌山県・有田 2003年4月撮影 






          れんげ畑


ふるさとを離れても 何度この光景を夢に見たことか
長い間 私の春の代名詞は「れんげ畑」だった
それほどこの場所には 想い出がある


父さんと母さんと兄ちゃんと私と・・・
四人家族がお弁当を広げると 楽しくて嬉しくて
私はミツバチのように れんげの絨毯の上を走り回った


山の向こうから 幸せの波が押し寄せてきた
贅沢はできなかったけれど これが幸せというものだと
子供心に はっきりと感じていた






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和歌山県・有田 2003年4月撮影 母子草






         母子草


線路脇で 小さな花を見つけて摘んでった
名も知らぬ私に 母さんは教えてくれた


「これは母子草って言うんだよ」


私はこの花を いっぺんに好きになった
母さんと私の花のような気がして


今年も廃線鉄道の線路脇で見つけた
これを押し花にして 栞を作るよ
あの時母さんが 私にしてくれたように


母子草・・・ 母子草・・・
それは母さんと私の命が宿った花






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和歌山県・有田 2006年4月撮影






    ナナホシテントウムシ


やあ・・・ こんなところにいたのか?
私はおまえを探していたよ


おまえに逢いたくて・・・
どんなにか春を待っていたことか


おまえの背中にある七つのお星さま
その中のふたつを 私にくれないか?
大切な人が お星さまになったんだ


夜空の星が 涙でかすんで見えないから
私は手のひらで 握りしめていたいんだ
父さんと母さんのふたつの星を






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和歌山県・有田(生家) 2002年6月撮影






     カルピスの想い出


時々遠い昔を想い出す
広子ちゃんと絵里ちゃんと博哉ちゃんが
うちに遊びに来たこと


母さんが桜の木の下に 花ござ敷いてくれて
バスケットには お菓子がいっぱい


母さんの作るカルピスは ちょっと濃い目で
氷がとけると ちょうど飲みごろだった


友達が来ると いつも優しく笑ってくれて
きれいな母さんは 私の自慢だった


母さん・・・ もう一度 桜の木の下で
ちょっと濃い目のカルピスが飲みたいよ






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和歌山県・有田 2006年4月撮影・カラスノエンドウ






        教育とは


勉強の嫌いな少女だった
教科書を開くと いつも眠くなった
そんな私に 母は多くのことを教えてくれた


野原でカラスノエンドウに出会うと立ち止まり
人が食べるエンドウ カラスノエンドウ 
スズメノエンドウの違いを教えてくれた


      母が最後に私にした教育は
      どんな人も必ず「老いる」ということ


      その老いを 自身が受け止めて
      人生を全うしなければいけないということ


      母は自分の身をもって
      私に「人生とは・・・」を 教えてくれた






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和歌山県・有田 2004年1月撮影






    朝焼けの詩


どんなに辛い夜を過ごしても
朝はやって来るんだね
眩しいほどの輝きの中で


どんなに哀しい夜を過ごしても
朝になれば涙が乾くんだね
あなたの温もりが私に伝わって


ああ・・・
朝焼けの音が聴こえる


陽は沈み 陽はまた昇る
あなたは永遠に私の中にいる


私はご来光(あなた)に合掌する






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和歌山県・有田 2006年4月撮影






        夢なら醒めないで


春 病室から窓の外を眺めて あなたは言った
「家(うち)に 帰りたい」


母さん・・・ やっと故郷(ふるさと)に帰って来たよ


桜満開の春・・・
この並木道を あなたと歩きたかったんだ


花の里の公園で 桜弁当広げて
あなたと二人で 食べたかったんだ


たったそれだけのこと
ずっと叶えてやれずにごめんよ


母さん・・・ やっと故郷(ふるさと)に帰って来た
この桜・・・ 夢なら醒めないで






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和歌山県・有田 2003年4月撮影  
有田鉄道(2002年12月31日廃線になる) 






       旅立ち


手荷物はいらないと言った
想い出はハートに詰め込んだから
あとは何も持たずに旅立つと言った


終着駅では 父さんが待っていてくれると
気丈に笑顔で旅立った


「ありがとう 母さん」


あなたの娘でいられたことは 私の勲章
今度生まれ変っても 私は母さんの娘でいたい
母さん 約束だよ 指きりげんまん






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和歌山県・有田 2006年4月撮影 ムスカリ






         紫の花たち


ヒソヒソ話が聴こえるよ
君たち こんなにたくさん集まってくれたのか?


母さんの好きな紫の着物を着て
こんな片隅で 野辺の送りをしてくれるのか?


母さんは メチャクチャ明るいくせに
メチャクチャ寂しがり屋で 賑やかが好きだった


君たちが こんなに集まっているなんて
きっと喜んでいるに違いない


ホラホラ・・・ もっと背伸びして
母さんが見えるように 見送ってあげてよ






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和歌山県・有田 2003年4月撮影・ナズナ






     ぺんぺん草


野原でおまえに出会うと嬉しくなる


おまえを摘み取って
高く高く・・・ 空へかざして回してみる


シャラシャラシャラ・・・
シャラシャラシャラ・・・


おまえのでんでん太鼓は優しいね
泣き虫私が 泣き止んだ


そうさ・・・
おまえのでんでん太鼓は ハート型


私を慰めるために ここで待っていたのか?






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         彼岸おはぎ


母さん・・・ 今日はおはぎを持って来たよ
粒あん きな粉 青のり 黒胡麻 桜もち


母さん どれにする?
母さんは 粒あんのおはぎが好きだったね


私 母さんのように上手く作れないから
今日は買ってきたよ
父さんの写真にも お供えして来たから安心して


さあ・・・チューブを外して この病室(へや)で食べよう
美味しいお茶が入ったよ


母さん・・・ 私が食べさせてあげるから






                 






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今日は家族が全員出かけて、私一人でした。
久しぶりに行楽弁当など買ってきて、のんびりと過ごしていました。






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2007年3月22日、私の母が永眠いたしました。
今日は、母の祥月命日です。



大好きだった桜草が満開なのに、母はもういない。
千の風になって私のそばにいるというけれど、桜の季節はいつも切ない。






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ねえ・・・ 母さん
もう一度こんな風に母さんに寄り添って 春を感じたい



三年の月日が流れても 母さんの温もりは消えないよ。
今度生まれ変わっても 私は母さんの娘でいたい






                 






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