今日のフォト。
長居植物園にて。
風の強い日に思う。 私もタンポポの綿毛になりたい・・・って。
身も心も軽くなって、あなたのいる空へ飛んでいきたと。
3つポチッとしてくださると嬉しいです。
3つも、すみません。
2007年3月31日に、私のHP「マドンナの夢ギャラリー」に
綴った写真と言葉を引用して、今日のブログとします。
写真は、ずいぶん昔に撮ったもので、とても未熟ですが
私の好きな被写体ばかりです。
今日のBGM オズワルド氏作曲 「そばにいて」
和歌山県・有田 2003年4月撮影
れんげ畑
ふるさとを離れても 何度この光景を夢に見たことか
長い間 私の春の代名詞は「れんげ畑」だった
それほどこの場所には 想い出がある
父さんと母さんと兄ちゃんと私と・・・
四人家族がお弁当を広げると 楽しくて嬉しくて
私はミツバチのように れんげの絨毯の上を走り回った
山の向こうから 幸せの波が押し寄せてきた
贅沢はできなかったけれど これが幸せというものだと
子供心に はっきりと感じていた
和歌山県・有田 2003年4月撮影 母子草
母子草
線路脇で 小さな花を見つけて摘んでった
名も知らぬ私に 母さんは教えてくれた
「これは母子草って言うんだよ」
私はこの花を いっぺんに好きになった
母さんと私の花のような気がして
今年も廃線鉄道の線路脇で見つけた
これを押し花にして 栞を作るよ
あの時母さんが 私にしてくれたように
母子草・・・ 母子草・・・
それは母さんと私の命が宿った花
和歌山県・有田 2006年4月撮影
ナナホシテントウムシ
やあ・・・ こんなところにいたのか?
私はおまえを探していたよ
おまえに逢いたくて・・・
どんなにか春を待っていたことか
おまえの背中にある七つのお星さま
その中のふたつを 私にくれないか?
大切な人が お星さまになったんだ
夜空の星が 涙でかすんで見えないから
私は手のひらで 握りしめていたいんだ
父さんと母さんのふたつの星を
和歌山県・有田(生家) 2002年6月撮影
カルピスの想い出
時々遠い昔を想い出す
広子ちゃんと絵里ちゃんと博哉ちゃんが
うちに遊びに来たこと
母さんが桜の木の下に 花ござ敷いてくれて
バスケットには お菓子がいっぱい
母さんの作るカルピスは ちょっと濃い目で
氷がとけると ちょうど飲みごろだった
友達が来ると いつも優しく笑ってくれて
きれいな母さんは 私の自慢だった
母さん・・・ もう一度 桜の木の下で
ちょっと濃い目のカルピスが飲みたいよ
和歌山県・有田 2006年4月撮影・カラスノエンドウ
教育とは
勉強の嫌いな少女だった
教科書を開くと いつも眠くなった
そんな私に 母は多くのことを教えてくれた
野原でカラスノエンドウに出会うと立ち止まり
人が食べるエンドウ カラスノエンドウ
スズメノエンドウの違いを教えてくれた
母が最後に私にした教育は
どんな人も必ず「老いる」ということ
その老いを 自身が受け止めて
人生を全うしなければいけないということ
母は自分の身をもって
私に「人生とは・・・」を 教えてくれた
和歌山県・有田 2004年1月撮影
朝焼けの詩
どんなに辛い夜を過ごしても
朝はやって来るんだね
眩しいほどの輝きの中で
どんなに哀しい夜を過ごしても
朝になれば涙が乾くんだね
あなたの温もりが私に伝わって
ああ・・・
朝焼けの音が聴こえる
陽は沈み 陽はまた昇る
あなたは永遠に私の中にいる
私はご来光(あなた)に合掌する
和歌山県・有田 2006年4月撮影
夢なら醒めないで
春 病室から窓の外を眺めて あなたは言った
「家(うち)に 帰りたい」
母さん・・・ やっと故郷(ふるさと)に帰って来たよ
桜満開の春・・・
この並木道を あなたと歩きたかったんだ
花の里の公園で 桜弁当広げて
あなたと二人で 食べたかったんだ
たったそれだけのこと
ずっと叶えてやれずにごめんよ
母さん・・・ やっと故郷(ふるさと)に帰って来た
この桜・・・ 夢なら醒めないで
和歌山県・有田 2003年4月撮影
有田鉄道(2002年12月31日廃線になる)
旅立ち
手荷物はいらないと言った
想い出はハートに詰め込んだから
あとは何も持たずに旅立つと言った
終着駅では 父さんが待っていてくれると
気丈に笑顔で旅立った
「ありがとう 母さん」
あなたの娘でいられたことは 私の勲章
今度生まれ変っても 私は母さんの娘でいたい
母さん 約束だよ 指きりげんまん
和歌山県・有田 2006年4月撮影 ムスカリ
紫の花たち
ヒソヒソ話が聴こえるよ
君たち こんなにたくさん集まってくれたのか?
母さんの好きな紫の着物を着て
こんな片隅で 野辺の送りをしてくれるのか?
母さんは メチャクチャ明るいくせに
メチャクチャ寂しがり屋で 賑やかが好きだった
君たちが こんなに集まっているなんて
きっと喜んでいるに違いない
ホラホラ・・・ もっと背伸びして
母さんが見えるように 見送ってあげてよ
和歌山県・有田 2003年4月撮影・ナズナ
ぺんぺん草
野原でおまえに出会うと嬉しくなる
おまえを摘み取って
高く高く・・・ 空へかざして回してみる
シャラシャラシャラ・・・
シャラシャラシャラ・・・
おまえのでんでん太鼓は優しいね
泣き虫私が 泣き止んだ
そうさ・・・
おまえのでんでん太鼓は ハート型
私を慰めるために ここで待っていたのか?
彼岸おはぎ
母さん・・・ 今日はおはぎを持って来たよ
粒あん きな粉 青のり 黒胡麻 桜もち
母さん どれにする?
母さんは 粒あんのおはぎが好きだったね
私 母さんのように上手く作れないから
今日は買ってきたよ
父さんの写真にも お供えして来たから安心して
さあ・・・チューブを外して この病室(へや)で食べよう
美味しいお茶が入ったよ
母さん・・・ 私が食べさせてあげるから
今日は家族が全員出かけて、私一人でした。
久しぶりに行楽弁当など買ってきて、のんびりと過ごしていました。
2007年3月22日、私の母が永眠いたしました。
今日は、母の祥月命日です。
大好きだった桜草が満開なのに、母はもういない。
千の風になって私のそばにいるというけれど、桜の季節はいつも切ない。
ねえ・・・ 母さん
もう一度こんな風に母さんに寄り添って 春を感じたい
三年の月日が流れても 母さんの温もりは消えないよ。
今度生まれ変わっても 私は母さんの娘でいたい